盗難による個人情報流出・・・本当に悪いのは?
2010年 01月 14日
確かに持ち帰る以上は、少なくとも家にたどり着くまでは肌身離さず持っている、これは鉄則かと思います。
そして持ち帰ったメディアを、ファイル交換ソフトの入っているパソコンで作業しない、これも今や常識のレベルでしょう。
しかし、気をつけていたにもかかわらず、盗難にあってしまったら。
また、肌身離さずが鉄則とはいえ、老親の介護をかかえ、一方で保育園児を抱えて、どうしても残業なんかできないという状況の人が、ふと置いたままにする、ということは神ならぬ生身の人間にはありうることだと思います。
そのとき、責められるべきは誰か?
昨今の社会的状況では、「盗難の被害者」だけが責められていないでしょうか。
本当に悪いのは「盗っ人」であることは、大昔から変わらないはずだと思うのですが、パソコンやメディアに関しては、非情なくらいに「盗難の被害者」が石もて追われる立場にたたされます。
これはどうなんでしょう?
誰も好き好んで家に仕事を持ち帰りたくはないはずです。
万やむを得ず、いたしかたなく、自分の睡眠時間を削ってでもしなければいけないからこそ、持ち帰るのではないでしょうか?
私は、「盗難の被害者が非情なまでに責められ、石もて追われる」昨今の状況がどうしても納得いきません。
きっと同じように「そりゃーあんた、悪かとは盗んだ奴くさ」(博多弁です)と思ってらっしゃる方もおられることと思います。
確かに個人情報を預かる立場になれば、注意しすぎてもしすぎることはありません。
けれど、忙しい人ほど、そして真面目な人ほど、「注意力のブラックホール」があるものだと私は思っています。だから紛失させてもいい、盗まれてもいい、と私は言っているのではありません。
この件に関してだけは「盗んだ方の責任」が社会的にあまり問われていないような、そんな危惧、そして不満を感じているのです。
みなさんは、どう思われますか?