古本をキレイにする「一手間」。
2010年 08月 15日
しかし、古本とはいえ、ちょっとした一手間でずいぶんキレイになるものです。
今日はその「一手間」のご紹介です。
まず、値札が貼ってあるのをはがします。これは爪ではがすしかありません。
たいてい、このように「糊」の部分が残ります。たまーに残らずに剥がれるときもありますが、滅多にありません。
それをセロテープ(写真はブックフィルムの切れ端を丸くまいたものです。これなら数冊使えます)で上からペタペタと押さえ、除去していきます。
キレイにとれました。
次はアルコールで消毒をかねて「拭きあげ」をします。
写真ではウェルパスという商品を使っていますが、なんでもいいと思います。
ロールペーパー(一番いいのはペーパータオル)で拭き上げます。
これで、手垢などの汚れはほとんど落ちます。
背表紙のあたりの溝など、特に念を入れて拭くと、本当にキレイになります。
完了。
これに請求書番号のシールをつけ、ブックフィルムをかけます。
うちはLANを使った蔵書検索システムを確立させているので、この段階でキーワードを考えておきます。
キーワード検索ができるところが、うちの特徴でもあります。
使わないカバーなどは、適宜カットして、ラミネートをかけ、図書館内のディスプレイにしたり、裏に磁石テープを貼って、ホワイトボードに貼って遊べるようにします。
ラミネートを貼った表紙はかなり重量があり、貼る場所によっては、テープを丸めたものなどでは、1週間程度で落ちてしまいます。
床などに落ちたディスプレイほど「うらぶれた」感じのするものはないので、画鋲がとおるところは、画鋲でしっかりと固定したほうがいいように思います。