あけましておめでとうございます。
2012年 01月 01日
ホテルなどのおせちと違い、真空パック詰めのものが多く、食べるときにあたためたり、フライパンで一度焼く、というものが多い内容でした。
受け取りのときの説明で、一瞬、「オヤ、面倒っぽいかな」と思いはしましたが、シェフの、「お店でお出しするものを、そのまま食べていただきたくて・・・」という思いに納得し、説明を受けたとおり、今朝焼いたりあたためたりしました。
あたためたお料理の、真空パックを開けるとすぐに、たちのぼる幸せな、おいしそうな匂い・・・。
ホロホロ鶏を焼いたときの、香ばしい匂い・・・。
写真では美味しさが伝わりにくいのが残念。
別売りで買った、オレンジのオリーブオイルを娘が小皿に出しています。
これがまた、おいしい。
クッチョロのおせちの内容は
1.海の幸のトマト煮込み(ズッパ・ディ・ペッシェ)
2.チャンポッタにのせたサーモンのロースト ピエモンテ風
3.真鯛とグリル野菜のマリネ オレンジ風味
4.パルマ産プロシュートとオリーブ 新鮮野菜のバーニャカウダ
5.骨付きホロホロ鳥のコンフィ トリュフのソース
6.仏産鴨肉とフォアグラのテリーヌ 白いんげんのフリッタータ
7.有田鶏とじゃがいものインボルティーニ ハーブの香り
8.柔らかく煮込んだ糸島豚のグリルとサルシッチャのピッツァイオーラ
見た目は決して華美ではありません。
なので、見た目の華やかさを求められるなら、ちょっと違う・・・となるかもしれません。
しかし、今年のお正月は、久しぶりに会う娘と、
「ゆっくり朝寝して、好きな入浴剤を入れて朝風呂に入って、おいしいものを、ゆっくり食べよう」
これがテーマです。
そんな時間を過ごすには、ピッタリのおせちでした。
何より、あたためる段階で立ち上るいい香りに、新年早々、すばらしく美味しいものが食べられる!というワクワク感が楽しいものでした。
私も年とるにつれて、大量生産がどんどん苦手になってきていて、裏の厨房で作れるだけをお店に出して売ってます、というスタンスのお店を大切にしなきゃ、と思うようになりました。
ケーキならリバレインのボッテガオットー。
イタリアンなら、ここクッチョロか、マンジャーモ。
和食なら、宗像にある、「末広」。(凝ったものが出るわけではないですが、シンプルな味付けでとてもおいしく、地元ピープルに愛され続けています)
こんなお店が経営困難になってつぶれていくような世の中は間違っとる、と常々思っています。
ルートをたどっていけば経営基盤はコノ店もアノ店も同じであった、ということが少なくない昨今、ちいさな手作りのお店を大切にしていく、これもお客側の務めですよね。
・・・なーんてことを、と新年早々、おいしくお料理をいただきながら、考えた次第でありました。